いしころ

いしころ(作者)の気ままにブログ

ありがたい

雨の中、研修会がありました。

公共交通機関では不便極まりないところだったので、久しぶりに大型バイクで出かけることにしました。

 

往路

ナビを頼りに走っていると、高速に乗るようです。雨の高速・・・トラックが横を猛スピードで抜かしていくと、トラックの方にバイクが吸い込まれそうになります。

怖い!でも、何とか現地に到着しました。

家を出て、高速で約1時間40分。

ナビのない時代には私のような人はどこにも行けません。途中で何回も止まって、地図を見ないといけません。高速道路ではその作業は危険です。ナビって本当に便利だなぁと思いました。

ありがたい①

 

昼の13時から研修。12時に着きました。

昼食を食べるにも土地勘もなく、食べられる場所がわかりません。

研修会場には食堂がありました。

営業しているか入って聞いてみると、コロナ対策で予約弁当しか作っていないとのこと。

仕方ない、と思い、諦めて近所を探そうと思っていたら、食堂の方が「同じお弁当ならすぐに用意してあげるよ」と言ってくださり、お昼にありつく事が出来ました。

ありがたい②

 

研修

とても良い学びになりました。

誰もが過ごしやすいように、取り組んでいきたいと思いました。

ありがたい③

 

復路

雨がひどくなっています。

高速で帰るのは不安でしたので、下道で帰ることにしました。ナビで調べると2時間30分。気合いがいりますが、行きの恐怖をさらにひどい雨の中で味わうよりはマシかと考えました。

研修でちょっと疲れていましたが、何とか走り出しました。

途中、山道が続き、ナビも県道に次ぐ県道で、指示通りに行くも自分の現在地やどの道を走っているのかもよくわかりません。

そんな山道でナビの指示した道を間違えたような気がして、あれ?っと思った一瞬です。

ブォーン‼️っ音がして、上り坂の急カーブで転んでしまいました。

あ!コケる!!と思った瞬間、体の左側を地面に打ちつけていました。

痛い!

山道の土砂降り、力が入りません。

大型バイクは重くて持ちにくく、びくともしませんでした。

このままでは車道を塞いだまま、バイクを起こせません💦

 

立ち上がってよろよろしながら、手を振りました。車が見えたからです。

すると車の方が、カッパを着て降りてきてくれました。

どうしたんですか?大丈夫?と声をかけてくださり、バイクを路肩に寄せるのを手伝ってくださいました。

現在地の地名を書いたメモもくださり、携帯電話があるかどうか、など必要なことを聞いてくださり、落ち着いて対処するようアドバイスもくださいました。

ありがたい④

 

保険会社に連絡し、クラッチレバーが折れているし、オイルランプもついたままで、タイヤもロックがかかっていると伝えました。

(教えてもらった通り)

レッカー移動することになりました。レッカー車が来るまでに50分ほどかかることになりました。屋根もなく、雨にうたれていました。

自分も家に帰らなければなりません。

レッカー車はバイクは積めても、人は運べません。

父親に電話をしました。

子どものころには迎えに来てと何度頼んでもタクシーで帰って来いという父が、迎えに来てくれることになりました。

ありがたい⑤

 

しかし住所がだいたいしかわかりません。

目印になるものもない山の中、レッカー車も父もくるのは難しいと思いました。

山道の中で家を一軒見つけました。思い切ってインターホンを押すと、中から人が出てきました。

住所を教えて頂き、軒下でしばらく雨宿りをさせてくださいました。レッカー車と父に住所を伝える事ができました。

ありがたい⑥

 

その家のお嬢さんが、温かい紅茶を振る舞ってくださいました。

寒かったし、疲れていたので、暖かく甘い紅茶は本当に嬉しく、少し元気になりました。

ありがたい⑦

 

レッカー移動の車が到着しました。

土砂降りの中、丁寧に積み込んでくださいました。ほかにも依頼が多かったようで、田んぼに前輪が落ちた軽自動車の引き上げに来て欲しいと何回も電話がかかっていました。

あちこちでトラブルが起きているようでした。

土砂降りの中、バイクを引き上げに来てくださり、助かりました。

ありがたい⑧

 

レッカー移動の後、父がくるまではずっと外にいるしかありません。髪の毛から体に雨が伝わり、カッパの中も、ブーツの中も、どこもかしこもずぶ濡れです。痛みはありますが、動けるし、息も吸えます。息を吸うと痛いのですが、

カッパの上から触ってもわかりません。

大きな木の下に行くと容赦なく降る雨が幾分和らぎました。傘もなく、ひたすら雨に打たれるだけの状況では、大きな木が守ってくれるようでした。

ありがたい⑨

 

父到着

別々に暮らしているので、会うのも久しぶりでしたが、家までの道をいろいろ話しながら、送り届けてくれました。

自分が子どもに返ったような気持ちでした。

父へのいろいろな思いが少し整理された気がします。私にとっては大切な時間でした。

ありがたい⑩

 

 

たくさんの人に助けてもらった1日でした。

日々、感謝を忘れないように残しておこうと思いました。

ありがとうございました。